2014年7月15日火曜日

ディスコーンアンテナ

ディスコーンとはディスク(平面の板)とコーン(円錐系)の合成語。
円錐形の頂点に皿回しのように円盤が乗った形のアンテナをディスコーンアンテナと呼びます。
空港の展望台に上がると、ビルの屋上に、タコ足状の円錐形の上に放射状に水平方向の棒が並んだアンテナを見ることが出来ます。これがディスコーンアンテナです。

飛行機が飛行場を離発着する時に交信する民間機や自衛隊の無線周波数は、広範囲にわたるため、広い帯域で運用できるアンテナが必要になります。
ディスコーンアンテナは超短波帯とその上の極超短波帯までをカバーできる広帯域アンテナとして開発されました。

飛行機と空港とが無線交信に使う周波数は100MHzから300MHzの超短波帯です。
我が家の屋根のトップに設置しているディスコーンアンテナは主として航空無線の受信用に使っていますが、時には144MHz帯や430MHz帯の送信用としても使える設計になっています。
このアンテナは受信だけに限れば超短波帯のすぐ下にある短波帯の一部(25MHz〜30MHz)をある程度の感度で電波を受ける事も出来ます。

今回このディスコーンアンテナの「最低共振周波数」を測定してみました。
その結果なんとアマチュア無線に使われる28MHzに共振点が有ることが判りました。
共振点付近ではアンテナが効率よく働き、送信も可能になりますし、その周波数では無線機に負担がかからず長時間の運用も可能になるのです。

しめしめ、このアンテナに無線機をつないで試してみよう。


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