2023年2月16日木曜日

友人の倉庫にあった古い受信機

写真の受信機は1950年代初期の「警察予備隊」か「保安隊」(自衛隊の前身組織)で使われていた業務受信機です。 大変重く、抱えるにも無理があり、二人がかりで倉庫の2階から下ろしました。 GT型真空管を使った9球スーパーで、外付けの電源部分は想定して自作しました。 スピーカーは筐体内に取り付けられています。重さは20Kg以上あり、電源部を含めると30Kgに近い重さです。 この受信機は廃棄されたものらしく、選局するためのチューニングバリコンがハンマーで壊されていました。 壊された3連バリコンは修復不能な程に潰されていて、手持ちの民生受信機に使われていた物に置き換えました。 バリコンの容量や羽根の形状が違うため、ダイヤルメモリと一致しませんが、ほぼその近くで選局が可能です。 取り敢えず各バンドの短波放送を受診ずることが出来ましたが、感度は通信機レベルではないので、 コンデンサー類の劣化が考えられます。 これから調整測定しながら徐々に交換していきたいと思います。

2022年8月15日月曜日

まだ生きています

引っ越し後も無線との付き合いが続いています。

最近は受信に専念しています。しかも中波。

第一段階はコイルとコンデンサーで作った無電源同調アダプター。 昔「ス―パライザー」と言う名前で製品化されていたようです。 ス―パライザーはラジオとの結線が必要ですが、 私が作ったものは結線不要の電磁誘導でラジオ内のコイルに結合されます。 アンテナ線は不要で著しくラジオの性能を高める装置です。

危うくブログが無くなるところでした

本当に大変、このブログが長期に活動していないため無くなるところでした。
危ない危ない
最近は受信機にロングワイヤーアンテナと受信機の間に受信用アンテナチューナーを入れて聞いています。
受信機はJRC(日本無線)のNRD=535を使っています。
受信機としてはおとなしい音で聴き疲れがありません。


アンテナチューナーもJRC製ですが受信機ようなので非常にシンプルな物です。
これを入れるチューニングすると強力な(500KW)ローカル局の影響がなくなり 放送の音に歪みが少なくなりました。

2019年7月10日水曜日

私の人生、が見えて来たか

JA8DES読み方を変えると「じゃあエイッとDeath」かい。
昨年12月インフルエンザをこじらせて、近所のクリニックから救急車に乗せられて大きな病院に搬送された。妻も同時に罹患して同日別の病院に入院した。
熱は41℃を越え肺炎を起こしていた。3日間点滴を受け続け眠り込んでいた。
ほとんど意識はなく悪夢を見続けていた。
喉から溢れそうになるくらい赤茶色の痰が出続け、数日後に痰からぶどう状球菌が検出され個室に隔離された。
レントゲンとCTの検査で肺の中は蜘蛛の巣が張ったように白くなっていた。
病名は「間質性肺炎」、進行すると確たる治療法が無く、4〜5年で死に至るという事を後から知った。
退院後は体を動かすだけで呼吸が苦しく、階段も登れなかった。
家は雪で閉ざされ、除雪は友人や兄弟の世話になった。
春近くになるとカーポートの屋根の雪は1m以上に固まり、金属の梁がたわんで来た。
隣の市に住む友人親子が屋根の雪降ろしてくれ、重さの限界でぐらつくカーポートは倒壊を免れた。

あれから半年を越え肺の繊維化は進行していないが、毎日ステロイド薬を服用しているので顔はむくみ、猪のような風貌になっている。
セカンドオピニオンの病院長にも画像データを読みとってもらった。
「あの肺炎でよく生きて帰れたね」「おお1年前に肺繊維症だったんだ」
何という事か、「肺繊維症」がどういう事を意味しているかを知ってはいなかった。
なってしまった事はしょうがない、残りの命を大切にしよう。
車を運転出来る、遠くへも行ける、工作も出来る。
疲労し易くなっているので体と摺り合わせしながらやれる事をやって行こう。



2019年3月28日木曜日

手元を離れた受信機

友人から電話があり、FURUNOの無線機が手に入って、修理しているけれど音が歪んでいる、どう思うと意見を聞かれた。
業務用の古い受信機の難点はコンデンサーの劣化で音が歪んでいる事が多い。
何点か話を聞いてから「近いうちに見に行くね」といっったものの気がかりで午後から友人宅を訪ねる事にした。

居間のテーブルにその受信機は乗っていて、測定器に繋がっていた。
「ありゃーこれは私がかつて持っていた受信機と同じ型番だ」

デザインが好きでずーっと持っていたかった受信機だけれど、転居するので処分した受信機と同じ物。
これは手強いぞ、長期間スイッチを入れなかったら受信機内の記憶装置が働かなくなり、周波数の可変が効かなくなる故障もあった。
増幅度が高いのだが、耳に刺さる雑音も多かった。
友人は根っからの技術者で、資料を集めたり回路図を分析したり、データを取ったりしながら故障箇所を特定し治す達人でいつも尊敬している。

実際に音を出して聴いてみると強い電波の放送はやや歪んだ音がする。
測定器から信号を注入して行きオシロスコープで見てみると確かに波形が歪む。
しかし私の持っていた受信機より内部の雑音量ははるかに少ない。
何か処置をしたと思えるので尋ねてみたら、大量のコンデンサーを新しい物に交換していた。その古いコンデンサーの内20個前後は容量不足や液漏れで不良になっていたと一覧になった部品記録を見せてくれた。さすが技術者。


それにしてもこの受信機、小さな傷まで私が使っていたものと似ている。
そこで入手先を聞いてみたら、どうも処分した行き先とどこかで繋がっているようだ。
もしそうだとしたら、とても嬉しい事だ。知らない人の所でお手上げだからとオークションに出されたり、バラバラに分解されて部品になってしまったら悲しい。
ルートは詮索して突き止めない方が良い、もう人系の記憶が不確かになっているから。
でも私が手放した受信機が奇跡的に友人の所まで辿り着いたとしたら本当に嬉しい。



2019年3月20日水曜日

生前整理しました

背の高い庭木を半分にしようと木に登り、幹を切っている最中に幹が裂け、上半分の木と共に地上に落下、ヘリコプターで救命センターに運ばれたのは3年前の事。
 
昨年、生活するには身の丈に合った家が良いと、家も趣味の装置や部品もほとんど処分してそう遠くない処に転居しました。
愛着を持って貯め込んだ私的な財産はオーディオ製品も無線機器も「ゴミ」と化し手元から離れて行きました。
欲しい、使いたいという友人に引き取ってもらったのが救いでした。

喪失感を味わったのはその直後から。
引っ越しの整理もつか付かず呆然自失状態。
体調も優れず年末年始は肺炎で入院ししてしまいました。
しかしもうすぐ4月春ですよ。
電離層だってうきうきと黒点を作りながら活発になる時期。
いつまでもぼーっとして生きている場合ぢゃ有りません。
元宅から移転させた無線室は大きな物を処分したのでスッキリ・・・・・
とはなりませんでしたが、部屋が狭くなったのでそれなりに満室感溢れています。

とりあえず機器点検とスイッチを入れてみたら。
メインの送受信機(短波帯無線機)と海外短波放送受信用の名受信機が家に馴染む前に故障していました。
まあ代わりの短波無線機や受信機があるので実質的な問題点は無いんですが、
愛着のある機械の故障は悲しいでものです。

小規模なアンテナは屋根ギリギリに揚げる事を許されましたが、
ひと冬のうちにやはり故障していました。
粉雪の猛吹雪をアンテナが受けたら、静電気がケーブルを伝わって室内も火花が発生するほどの電圧になっています。
真冬の入院中無線機にアンテナをつないでいたために、アンテナの電子調整部分と無線機の内部に高電圧が発生していたのかもしれません。


木から落ちて以来、どんな事が有っても「屋根に登るな高い所に上がるな」と厳命されているので、友達に手伝って貰わなければなりません。
友達も高齢化してるんですけど。










2018年1月6日土曜日

部屋を片付けました

長年使って来た無線室です。
一つ一つが思い出の詰まった無線機ばかり。
飾られる無線機ではなく、いつまでも使われる無線機でいて欲しいです。
一番右側の長波受信機は春になって雪が融けたら再開する友人の473.5KHzを聴くために待機中です。
中央のHQ−150はBCLに使っています。
左の5252Wは漁業無線周波数側に切り替わっている状態です。
15年前までは遠洋船舶電話受付の一括呼び出しが聴けたのですが今は静かなバンドになってしまいました。
10WのTS-420Vに油冷1キロワット対応のダミーロード?
他意はありません安心して使えます。
ト音記号とシャープをデザインしたスピーカーボックスは店じまいする骨董でで手に入れたものです。
スタンドマイクは50年ほど前ローカル局がプレゼントしてくれたもので、クリスタルエレメントの物でしたが コンデンサマイクに入れ替えてあります。